「もっと収入が多ければ…」
そう思ったこと、ありませんか?
・子どもの教育資金や住宅ローンで家計がカツカツ
・ 物価が上がり、給料だけではジリ貧
・ 夜勤を増やすにも、体力的に限界がある
・ 本当は旅行に行ったり、美味しいものを食べたり、少し良い車に乗る余裕もほしい
そんな悩みを解決する方法のひとつが 副業バイト です。
副業を行っている看護師は年々増加傾向にあります。
日本看護協会の調査では「副業を許可する規定を設けている病院は全体の約4割」とされています。
また、健診やイベント救護などスポット勤務まで含めると、実際に副業経験がある看護師は全体の2〜3割程度とまだ少数派。
ただ、SNSなどでは副業に挑戦する人が目立つため、「もっと多いのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
この記事では、看護師資格を活かしてできる副業バイトを 6種類+応援ナース を徹底解説しました。
仕事内容・給料相場・メリットデメリット・注意点までまとめましたので、読み終えるころには あなたにも
「自分に合った副業の始め方」 がきっと見えてくるはずです。
1.看護師の副業(ダブルワーク)は本当にできる?現状とリスク
厚生労働省が2022年に発表した調査によると、看護師の約1割〜2割が何らかの副業をしているという結果が出ています。
参照:厚生労働省「副業・兼業に関する労働者調査結果」
https://www.mhlw.go.jp/content/11201250/000660780.pdf?utm_source=chatgpt.com
就業規則での扱い
病院の就業規則については、日本看護協会の2023年調査によると
- 「副業を許可する規定あり」…44.3%
- 「全面禁止」…35.8%
- 「規定なし」…19.4%
という結果が出ています。さらに、副業を「許可する」としている病院の約9割が「必ず届出が必要」と回答しています。特に公立病院(国立、市立、県立など)に勤務する看護師=公務員は、原則として副業禁止のため、発覚すると懲戒処分や退職リスクにつながる点に注意が必要です。

私の場合は、民間病院なので、副業届けを提出し、本業に迷惑をかけないという誓約書を記載した上で、副業が認められています。
副業がバレるリスク
- 給与明細や確定申告だけで、自動的に副業がバレることは基本的にありません。
ただし副業収入があると住民税が増え、その通知が勤務先に届くことで気づかれるケースがあります。
→ 副業分の住民税は「普通徴収(自分で納付)」を選ぶとリスクを減らせます。
注)アルバイトなど給与収入の副業は、住民税が本業に合算される仕組みのため「普通徴収が選べない」ことが
多いです。一方で、ブログ・アフィリエイト・ライターなどの雑所得系副業であれば「普通徴収」を選ぶこと
で病院に通知されず、自分で納付できます。 - 同僚・患者さんの目撃や噂から広がるケースはあります。



意外と多いのが、自分で副業やってることをしゃべっちゃってる
パターンだったりするんですよね。笑
結論
- 公務員(公立病院勤務)=副業NG
- 民間病院勤務=規則と職場の雰囲気次第でOK(許可制や黙認が多い)



つまり、公務員の場合、副業は諦めろってこと?



公務員でも副業を完全に諦める必要はありません。
以下の方法が存在します!
公務員が副業を始める方法
1. 許可を取る
- 公務員の副業禁止には例外があり、申請して認められれば可能です。
- 実際に地方公務員では年間4万件以上(2018年度)の承認実績があります。
- 承認されやすい副業例:
- 社会貢献活動(防災・地域活動など)
- 農業や不動産賃貸(小規模)
- 最近ではIT関連や在宅ワークの副業が通った事例もあり



まずは所属自治体の要綱や、過去の承認事例を確認するのが安心です。
2. 家業を手伝う形にする
- 副業禁止は「本人の営利活動」が対象。
- 親や配偶者名義の家業を”報酬なし”で手伝う場合は、副業と見なされにくいです。
例えば:
・妻名義でやっている せどり(フリマ販売) の発送作業を手伝う
・夫名義の ブログ運営・アフィリエイト で記事作成やリサーチをサポートする
・家族名義で受けている ライティング案件(医療系記事など) を調べ物や構成作りでサポートする - ただし「勤務時間中にやらない」「職務専念義務を守る」ことは必須。
3. 小さな規模で行う
- 行政が「事業規模」と判断しない範囲なら、問題視されないケースがあります。
- 例:小規模な農業なども「営利目的ではない」と扱われやすいです。



実際に、週8時間・月30時間などの目安を設ける自治体が多く、その範囲を超えなければ認められるケースが増えています。



もし今の職場でどうしても副業ができないが、それでも副業をしたい
と強く思うなら、転職も一つの選択肢です!
2. 副業を始める前の注意点
- 就業規則の確認
副業禁止の職場で発覚すると処分対象になる可能性あり - 税金・確定申告
副業収入が年間20万円を超えると確定申告が必要 - 本業に誠実に取り組む
睡眠時間を削らない、無理なシフトは組まないなど、本業に誠実に取り組み、人間関係を大切にしていれば、
そもそも副業していることに気づかれにくく、もしバレても後ろ指を刺されることはなくなります。
3. 看護師副業バイトの種類と仕事内容
副業を考えるときに一番気になるのは「どんな仕事があるのか?」「どれくらい稼げるのか?」ですよね。
ここでは代表的なバイトを一覧化しました。
副業バイトの種類 | 仕事内容 | 給料目安 |
---|---|---|
一般病院の夜勤バイト | 入院患者の観察、投薬管理、急変対応など | 1回 3〜4万円 |
介護施設・有床クリニック | バイタル測定、服薬管理、医師への報告、介護補助 | 1回 2.5〜3万円 |
検診バイト | 採血、身体測定、心電図などマニュアル業務 | 日給 1〜2万円 |
イベントナース | コンサート・スポーツ大会などで救護待機 | 日給 1〜2.5万円 |
ツアーナース | 修学旅行や合宿で体調管理・応急処置 | 1泊2日 2〜3万円(宿泊費込) |
訪問入浴 | 移動しながらバイタルチェックや介助 | 時給 1,800〜2,500円 |
1. 夜勤バイト(一般病棟)
仕事内容:点滴管理、食事介助、巡回、急変対応
給料:1回 3〜4万円。週1回程度働くだけでも10〜15万円程度の収入を月間で稼ぐことが可能
メリット:短期間でまとまった収入、本業のスキルをそのまま活用できる
デメリット:本業との掛け持ちだと体力面がハード、休憩なしの場合も
探し方例:MCナースネット、ナースパワーなど
2. 夜勤バイト(介護施設/有床クリニック)
仕事内容:バイタル測定、服薬管理、介護業務
給料:1回 2.5〜3万円
メリット:病院より急変少なめ、ルーチン作業多め
デメリット:1人夜勤で責任大のことも、介護業務の負担、病院より給料はやや低め
探し方例:ジョブメドレー、ナースJJなど



僕はグループホームで夜勤バイトした経験があります。
手当は介護士と同等で1回18000円くらい。一晩中トイレ介助で、
まとまった仮眠時間はとれませんでした。笑
3. 検診バイト
求人サイトだと「検診バイト」「健診スポット」「巡回健診スタッフ」など名称がバラつくことも。
仕事内容:企業や学校での採血・心電図・バイタル測定・視力・聴力検査など
給料:日給 1〜2万円
メリット:マニュアル業務で安心、スポット中心で柔軟に働ける
デメリット:集合時間が早朝のことも、地方だとバス移動時間が長いときも
探し方:MCナースネット、求人サイト「ナースではたらこ」など



「副業を気軽に始めてみたい」「体力的に負担をかけたくない」人に
最適です。ただし、求人が限られるので、早めに情報をキャッチするのが
大事です。
4. イベントナース
仕事内容:マラソン大会や相撲大会など救護待機(熱中症・外傷対応)
給料:日給 1〜2.5万円
メリット:非日常を体験、単発で予定に合わせやすい
デメリット:暇な時間が長い、ただし屋外待機のイベントだと炎天下や寒さなど環境がキツイ場合あり
探し方例:MCナースネット、イベント会社・病院への依頼経由など



僕はゴルフ大会の救護のアルバイトをしたことがありますが、
たまたま救護者ゼロで、とてもラクちんでした。笑
5. ツアーナース
仕事内容:修学旅行や合宿での体調管理
給料:1泊2日 2〜3万円+宿泊費
メリット:旅行気分で働ける、子どもと関われる
デメリット:拘束時間長め、自由時間は少ない、夜間に対応を求められることも、単発バイト
探し方例:ナースパワー、MCナースネットなど



「旅行好き・子ども好きの看護師」にはおすすめです。
ただし拘束時間の割に収入は高くないため、経験・思い出作りと副収入を両立したい人向けです。
6. 訪問入浴
仕事内容:利用者宅での入浴介助
給料:時給 1,800〜2,500円
メリット:週1〜短時間でも働ける、介護職員2名+看護師1名の3名以上のチーム
デメリット:体力負担大きめ
探し方例:ジョブメドレー、MCナースネットなど



夏場は汗だくになりそう…。(苦笑)
8.【番外編】応援ナース(トラベルナース)
①仕事内容
応援ナースは、3〜6ヶ月(場合によっては、半年〜1年)単位で特定の病院や施設に「応援スタッフ」として
派遣される働き方です。
- 対象は、離島の小規模病院から、都市部の大学病院もあり
- 業務内容は配属先による(病棟・外来・救急・オペ室など)
- 即戦力として働くことが前提なので、オリエンテーションは最低限でスタートすることが多い
②給料
- 月収40〜50万円前後が目安(夜勤ありだともっと高い)
- 寮費・光熱費が無料の場合が多く、実質的な手取りはさらに高め
- 少数派ですが、契約満了時に「更新ボーナス」がつく求人もあり



更新ボーナスってなに?どんなときに貰えるの?



応援ナースは 6か月契約が基本 ですが、その後さらに 3か月〜6か月延長 する場合に支給されることがあります。
金額は、5万〜30万円程度 が一般的です。
③メリット
- 短期間で大きく貯金できる(半年で100〜200万円の貯金も可能)
- 家賃・生活費がほぼかからず、生活コストを抑えられる
- 新しい土地で生活できるので、旅行や移住体験にもなる
- 「応援枠」として特別に歓迎されることが多い
④デメリット
- 「副業(ダブルワーク)」ではなく、一定期間はそこでフルタイム勤務することになる
- すぐに即戦力として動けるスキルが求められるため、初心者にはハードルが高い
- 慣れない土地・人間関係でストレスを感じることもある
- 契約満了まで原則途中解約はできない
⑤探し方
- ナースパワー(応援ナース専門)
- ナース人材バンク(応援ナース案件あり)
- 一部の転職サイトでも「応援ナース特集」として紹介
⑥まとめ
「半年〜1年限定でガッツリ稼ぎたい」「貯金や留学資金を一気に貯めたい」という人には最適な働き方。
ただしWワークではなく本業を一時的に切り替えるイメージになるので、キャリアや家庭事情を考慮して
選ぶ必要があります。



「でも私は外に出るのはちょっと大変かも…。
子育て中のママさんとかでも在宅でできる副業ってないのかな?」
例えば在宅でできるものとしてこんなものがあります。
- 医療系記事の執筆・監修
- 医療関連のコールセンター
- 保健指導
自宅でできる副業を探している方も少なくありません。
そんな方は [看護師におすすめの在宅ワークまとめ] (近日公開)をぜひ参考にしてみてください。
4.副業求人を探すときのポイント
- 大手看護師派遣会社:MCナースネット、ナースパワー、ナース人材バンク
- 求人サイト:ジョブメドレー、ナースではたらこ、ナースJJ
- 短期・スポット系:派遣会社に登録し、LINEやメールで流れてくる案件に応募するのが主流
初めてなら 「MCナースネット」や「ナースパワー」 に登録しておくと、ほぼ全ジャンルをカバーできます。
5. まとめ:まずは小さく始めてみよう
副業は「収入アップ」だけでなく、経験や人脈が広がるチャンスでもあります。
- まずは健診・イベントナースなどの単発から挑戦
- 慣れてきたら夜勤バイトで収入を底上げ
- 将来的には応援ナースで一気に貯金も可能
月1万円からでも始めれば、年間で12万円。
それが旅行や貯金、老後資金の蓄えにもつながります。
「今の収入を少しでも増やしたい」看護師さんは、まず1歩、小さな副業から始めてみませんか?
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